ペットの供養

ペットロス

私が幼い頃、犬は外に繋いで飼うのが当たり前で、家の中で飼う犬は「座敷犬」と呼ばれるカテゴリーの小型犬でした。猫も家の中と外を自由に出入りして、外で喧嘩をしては怪我をして帰ってくることが日常茶飯事でした。
今では、条例で特定犬種にされていない限りはどんな大きな犬も家の中で暮らしていますし。猫も家から出ない様に暮らしています。
犬と猫と人間の社会的な距離感はどんどん縮まり、家族の一員として確固たる地位を築き、ペットは言葉を発する事が出来ない分、飼い主の言葉を一生懸命に聞いてくれる家族の中で一番の理解者となりました。
そんな理解者であるペット達は、私達人間よりも命のスピードが速く、多くの場合飼い主である私達がペット達を看取る事になります。
一番心を通わせた理解者を失ってしまうことでペットロスが起こってしまうのです。

ペットロスから立ち直るためのご供養

ペットロスから立ち直るためには、カウンセラーなどが身近に居られればお話を聞いてもらう事もいいでしょう。カウンセラーと心を通わせ適切なアドバイスを貰い、自分自身で立ち直るきっかけをもらう事が良いのですが、カウンセラーがすぐ側にいる事は多くはありません。
悲しみや、辛さを乗り越えるため手厚く供養をしようとお考えになるのは必然では無いでしょうか。現在多くのご寺院様がペットの供養塔を建てたり、私共のようなペットの火葬業者がペット墓地や、納骨堂を建設をして手厚く供養をするお手伝いをしています。四十九日や初盆、一周忌などの供養を施し、その一つ一つの仏事毎にお気持ちを整理し、落ち着きを取り戻していくことで、ご自身の立ち直る気力につながると考えております。

散骨など他のご供養方法

石原元都知事のご遺骨の一部を散骨されたそうですが、散骨と聞いて思い浮かべるのは石原元都知事と同じ船で海に出てご遺骨を撒く「海洋散骨」ではないでしょうか。その他にもペットの散骨ですと、お散歩のコースだったり、思い出の場所に撒く方が多い様です。
また、墓地の専用区画の木や、お庭などに植えてあるシンボルツリーだったり、花壇などにご遺骨を撒く樹木葬なども最近よく聞くようになったご供養の方法です。

供養のコスト

納骨塔やペット墓地、納骨堂や四十九日や一周忌などの仏事を利用するにはご費用がかかります。年会費、維持管理費などで年間のご費用が数万円かかることもあります。ご費用は関係なく、手厚い供養ができれば良いという方は問題ありませんが、年間数万円も出せない方も多くいらっしゃると思います。
多くの方は、ご自宅のご仏壇や、ペット用の祭壇や仏具を利用して、お手元供養をしていらっしゃいます。かかる費用はペット用の祭壇や仏具を新しく購入する方は数千円から数万円の出費となりますが、あとはお気持ちのお供物だけとなります。
散骨にかかるご費用は海洋散骨ですと、業者に頼むと数万円〜十数万円とかなり高額になります。ご自分で散骨する場合はご費用はかかりませんが、散骨する際は自然に還りやすい様に粉骨は必ずやってください。粉骨はご自分でも出来ますが、ご遺骨を見て辛い気持ちを思い出してしまったりする事もありますので、私共のような業者に依頼することをお勧めいたします。ご費用は業者によりますが、ペットメモリアルドマーニでは通常料金で11,000円〜16,000円(お骨の状況によりもう少しご費用がかかる場合があります)となります。

ペットのご供養とは

ご供養とは亡くなったペットちゃんたちを弔う事もありますが、一番は飼い主様自身を慰める行為に他ならないと考えておりす。
火葬をして、お手元に残ったご遺骨を前にお祈りを捧げ、お線香、御供物を捧げ、仏事を施し、納骨をする。納骨後もお参りに行ってお祈りをする。その一つ一つの行為をする毎にお気持ちに折り合いをつけ、愛するペットちゃんの死を受け入れ、自分自身のお気持ちに納得していくことなのです。
さまざまなご供養の方法がありますが、飼い主様に合ったご供養の方法を見つけていくことが大切です。

粉骨をお勧めする理由

お手元供養

4寸のお骨壷 仏壇

・ご遺骨を側に置いておくこと

楽しい時間を一緒に過ごし、悲しい時は何も言わずに寄り添ってくれたペット。我が子のように、兄弟、親友、パートナーだったかもしれません。お手元のご遺骨をいつまでも側に置いておきたいと思われているかもしれません。
ご遺骨をお手元に置いておくことは何ら問題は無いため、ご家族様が納得されるまでお手元に置いてご供養されるのが良いと考えております。
お手元に置かれる場合、ペット用の祭壇を用意したり、ご仏壇のあるご家庭はご仏壇に置かれる事になるのでは無いでしょうか?
猫や小型犬など多くの愛玩動物で利用されるお骨壷は4寸という大きさになります。
4寸というと約12cmですので、数字からは大きくは感じないと思われますが、実際はお骨壷のカバー(骨袋)も含まれますので、それより1回りも2回りも大きくなってしまいます。

・カビが生えてしまう

ペット用の祭壇を設けてご供養をしていても、ライフスタイルの変化から、祭壇の置き場が無くなり、お骨壷も押し入れの中に仕舞い込んで、湿気のこもる押し入れの中で、気づけば骨袋にカビが生えてしまい、大切なご遺骨もカビに侵食されてしまっているかもしれません。
カビが生えてしまうと、一般のご家庭ではカビの除去はなかなかできません。私共はペットの火葬を生業としておりますので、カビの生えてしまったご遺骨は再燃焼して除去することもできます。

粉骨後 4寸のお骨壷

・粉骨をすると

粉骨をするメリットとしてご遺骨のかさが減る事が挙げられます。1/4〜1/3ほどになると言われております。

また、割れやすいご遺骨を守るために硬い陶器のお骨壷に入れていますが、粉骨をすることでお骨壷も不要となりますので、置く場所にも困らなくなります。

また、市販されているペット用の祭壇は、4寸のお骨壷が入るように作られているものが多いため、気に入った可愛いデザインの祭壇があってもレトリバーなどの大型犬ですと、6寸のお骨壷を利用しますので気に入ったデザインの祭壇のサイズが合わない場合があり利用できない事もありますが、粉骨をすることで4寸のお骨壷に入る量になりますので、お気に入りのデザインの祭壇をご利用することもできます。

・ご遺骨の管理

可愛がっていたペットのご遺骨ですから、ご自分での管理は苦も無いことだと思いますが、ご自分も年老いて行くことを少し考えて下さい。自分も年老いてやがて死んでいく存在で、残してしまったペットのご遺骨は残された家族からしたら、厄介なものでしかないかもしれません。
「いつかは納骨。」「いつかは散骨。」とお考えならば少しづつでも準備を進めておいても良いのでは無いのでしょうか?その準備として粉骨をする事で、お気持ちも少しづつ整理しておく事が良いと思います。

昨今、地震や大雨などで避難を余儀なくされることも多くなったと感じておりますが、避難をする際も粉骨をしたお骨であれば避難リュックの片隅に入るでしょうし、いくら大切なご遺骨でも、世知辛い世の中ですので他人からすれば忌み嫌うものかもしれません。少しでもご遺骨と分からないお姿にしておけば、他者への配慮になるかもしれません。

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